人の命に関わる仕事へ就くということ
2013/08/09 コメント : 1
看護師を目指そうとしている方が、悩んでしまう理由の一つに
人の命に直接関わる、という重責のプレッシャーに耐えられるかどうか心配になる
と、言います。
そうですよね
例えば何か、自分が仕事でうっかり失敗をしたとしても、自分の失敗により命を脅かすような職業というのは、さほど多くはありません。
そんな危険な環境へわざわざ自分から足を突っ込む必要があるのか
もとい
そんな大変な仕事が自分に務まるか。まだ、今なら後戻りができるかもという、微妙な時期だということもあり、どうしても悩んでしまうことでしょう。
しかし私が思うに、一般の人や学生さんが考えているほど現役の看護師が皆、人の命に関われるほど立派な人間かと言えば、そういうわけではありません。
責任感がある人ならば、看護師という仕事が務まる、ということではなく看護師としての責任感というのは、学生時代の学びと、看護師になってからの業務の中から少しずつ培われるものだと思います。
人は誰でも失敗をします
でも、医療現場では失敗ができません。
失敗をしないための方法論やスキル、考え方は看護師になった後でも山ほど叩きこまれます。
それでも、人の命に関わるという重責に苛まれ、看護師は常にプレッシャーの中にいます。
この悩みは誰でも当然持ちあわせる悩みであり不安であり、それは看護師になった今でも拭えるものではありません。
つまりは
一緒なんですよ。
看護師になる前も、なった後も。みんな同じなんです。
逆に言えば
この緊張感が少しも無い人に、看護師の仕事はできません。
自分に看護師という仕事は務まるだろうか、自分に向いているだろうか、プレッシャーに耐えられるだろうか
不安になるということは、看護師として必要な事です。