看護師の転職はステップアップ

      2011/12/08  コメント : 8 

一昔前の話だと、おおよその仕事は年功序列で終身雇用制であり、初めて就職した仕事場で定年まで働く、といった働き方が尊いとされていましたが

まぁもちろんそれも素晴らしいことだと思います。同じ職場で長期にわたって働くという事はなかなかできることではありません。

考え方はそれぞれ違うので私の考えが正しいというわけではないのですが

私は個人的には、看護師としてのステップアップは転職にあると考えています。。

幸運にも、看護師という仕事はいつの時代でも、高齢社会に拍車がかかっている現在も、そしておそらく未来でも必要とされている仕事ですし、いつまでたっても看護師の数は足りることがありません。

それ故、比較的に就職先に苦労が無いというか、引く手あまたというか、食いっぱぐれの無い職業だと言われています。なので、働いていた職場を退職してしまうことにも、それほどストレスがかかりません。就職活動にそこまで苦労をしていないからです。。

看護部のお姉さま方は、「今の若い子は根性が無いから・・・嫌になるとすぐに辞めていくから困るわー」的な話を時々伺うことがあったのですが、私はどちらかと言えば、転職推奨派です。。管理職の方にとっては申し訳ない話なのですが・・・

いやいや、新人さんが、看護師の仕事が辛くてキツイから、もっと楽な職場に再就職しよーっと♪みたいな人の話をしているわけではないですよ、そういう人は他の職場に行っても大抵続きません。ある程度看護師という仕事について理解するまでは誰でも辛いですし。

そうじゃなくて、自分のやりたい看護を見つける為、またその看護観を突き詰める為には、同じ場所にずっといてはいけない、ということを言いたいんです。

看護師という仕事は、同じようで職場によって接する患者さんも全然違いますので、その中での経験や学びというのは全く異なります。眼科外来で働いていた看護師が、整形外科の病棟で働くというのも、言うならば木こりが魚を釣ろうとしているようなものです。

それくらい仕事の内容が違いますので、逆に言えばある一つの項目に応じた看護については特化し応じられるとしても、専門外の看護については手も足も出ない、という事もあります。今の仕事が本当に自分がやりたいことなのか、この仕事を続けて何を目標にしていくのか・・・このまま進む道には何があるのかを振り返ったりもします。

今までは、木をただ切ることしか考えなかったところ、意外と魚を釣るのも悪くない、と思えるかもしれませんし、もう少し木こりをマスターしたい、と思えるかもしれません。

わかりにくくなってきたので、私自身の話をしますね。

私は、新人として初めて働いた職場は、一般の総合病院である総合診療科という所でした。

慢性期の入院患者が多い病院でしたが、私の務めた職場は救急の駆け込み用の病棟みたいなものでしたので、時々外科の患者さんも入院していました。呼吸器内科で人工呼吸器つけて生活している人のとなりで糖尿病の指導入院の方がいたり、また隣で足の骨を折って牽引している人もいました。

今思えばすごい仕事環境でしたね・・・まぁいろんな患者さんに出会えてかなり経験と知識は積ませていただきましたけどね。

そんな中、手術をする患者さんの世話に興味を持つようになり、外科に特化した仕事がしたいと思うようになりました。・・・働いていた職場にも外科病棟はありましたが、もともと慢性期患者の多い病院なので、大きな手術は他の病院へ転院させたりする病院だったので、症例数が少なかったわけです。

・・・まぁ、それでも外科病棟へ移動してもよかったかもしれませんが、手続きが色々面倒でした。管理職は管理職でスタッフの色々な調整が大変らしい。

しかし、管理職の都合は私には関係ありません。時間がもったいないので、2年目にその職場を辞めました。

そして2ヶ月後に急性期対応の病院へ再就職しました。職場は外科病棟。

肝・胆・膵、食道胃腸、肺などの外科的治療をする患者さんのケアです。脳と整形以外の手術患者さんはほとんど外科に運ばれてきたし、ほぼ毎日4~6件の手術が行われていた病棟でした。以前の職場では考えられない職場環境・・・大変だったけど楽しかった!自分が望んで入った環境だったからね・・幸運にも、看護師という立場はまだ自分がやりたい仕事を選べる立場にいるように思えるのです。

仮に、初めて働いた職場を今でも続けていたとしても、それはそれなりに良い経験を積ませていただろうと思いますが、多分今のように外科に特化した知識は得られなかったと思います。私自身が、前職の経験を元に、外科ナースという道を選択し、転職したことでステップアップできたんだと思えるのです。

今はもう結婚出産育児により一時的に看護師の職を離れていますが・・・またいずれ看護師という仕事に戻ると思います。

次は、外科の看護の中の「癌性疼痛」・・・疼痛コントロールについてもう少し食い込んで学べる職場を探そうと思っています。

こういう気持ちになれているのも、前回の看護師としての経験が生かされているからだと思えるわけです。前の職場での経験がなかったら、おそらく外科という仕事も知らなかったし、癌性疼痛という外科の特化した専門の分野は興味も持てなかったかもしれませんからね。

全ての経験が肥やしとなって、今の自分を作り上げてきたのだと思えます。

私が転職を推奨するのは、早い話がてっとり早くステップを踏める、ということなんですよ。全く違う環境になれば、気持ち新たに1から学び直すという気持ちが生まれ、自然と何でも貪欲に吸収しようとするでしょう。また新しい環境に順応していくその気持ちもステップアップの基礎になります。

私たちの親世代から見れば、コロコロ仕事変えてこの子ったら・・・みたいに思われるかもしれませんね。でも時として、そういう手段も必要な場合もある、ということを、どうか頭の片隅に入れておいてください。。

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