手指消毒剤の効果的な使い方
いつからかは忘れましたが、確か新型インフルエンザが流行った頃あたりから、お店やら施設の入り口やら、至る所で手指消毒剤を見かけるようになりましたよね。
いつでも手に取り刷り込んで使うことができるという使い勝手の良さと手軽に消毒ができるという点で非常に使い勝手が良いです。最近ではインフルエンザも流行っていますし、携帯している方も多いかと思います。
確か、感染を広げない為か、予防の為かで、店頭設置を義務化されたんだったと思います。
最近では、お店の入り口とかで積極的に使っている方も少なくなったようにも思いますが、医療現場では感染防止対策として手指消毒剤の使用はかなり有効ですし、初めて医療従事者となる新人さんなどにはかなり最初の段階で指導する内容になります。
私が感染対策委員で病棟をお世話していた時は、病室の入り口に1つずつ設置し患者様やご家族も使用できるようにし、看護師には1つずつ携帯用の消毒剤を持たせてまして、処置のたび、手洗いのたびに使用できるように指導していました。
ちなみに、私が外科で取り寄せていた手指消毒剤は、ゴージョーという製品と、ジョンソンアンドジョンソンのピュアラビングという2種類でした。
使用用途は一緒なんですけどね・・・使用感にどーも好みがあるみたいで、ドクターは速乾性のあるゴージョーを好み、看護師は液ダレしにくく手が荒れにくいピュアラビングを好む人が多かったようです。。
ちなみに他の病棟ではほとんどがピュアラビングを使用していたようですが・・・処置が多く、特に手洗いの機会が多い外科では、使用した後、手に刷り込んだらすぐに手の中から消える使用感を好む人が多かったみたいでした。
ちなみに意外と知られていないことですが
よく、消毒液で手を洗う勢いで、ジャバジャバ使用する方がいらっしゃいますが
手が濡れた状態では実はほとんど消毒の効果はありません。。
同じ理由で手洗い後、水分をしっかり拭き取らずに消毒液を使って乾かしても、殺菌の効力が半減します。
最大限に消毒効果が発揮するのは、消毒液が完全に気化した時になります。
つまり、乾いた手で消毒液を手に取り、しっかり刷り込んで気化させた(完全に乾いた)時が一番消毒液の効力発揮させることができる、ということになりますね。
そして特にしっかり消毒液を刷り込む必要があるのは、手のひらではなく、指先です。
手の中で最も色々な場所に触れやすい指先を念入りに消毒することが、最も消毒効果を発揮できる方法だと思います。。
まぁ、医療従事者ならば感染防止対策としての手洗いの手技や、消毒の方法などはもっと詳しく色々なスキルがあるのですが
とりあえず、誰でも簡単に効果を出す方法としては、ここをちょっと気を使うだけで全然違います。
消毒の際は、指先を念入りに!
特に最近はインフルエンザが流行しだして、日常的に感染防止対策を気がけていらっしゃる方も多いかと思いますので、まぁちょっとしたウンチクと思いぜひ参考にしてみてください。