病院への謝礼は必要?

      2013/10/24  コメント : 4 

病院への謝礼

一昔前の病院を題材にしたドラマなんかで

「先生よろしくお願いします!」

「お世話になりました!」

なんて入院された患者様やそのご家族が、担当する医者に茶封筒を渡すシーンなどがありまして

またその医者も、でわでわな感じで受け取り内ポケットに入れる的な、いわゆる医療ドラマのあるあるシーンの1つではあるのですが

そういったドラマの影響かどうかはわかりませんが

患者さんのご家族に

「先生にいくらくらい包めばいいんでしょう?」

などと聞かれることが実際によくあります。


また、私の親族が病気で手術が必要になった時も身内から「先生に何を渡せば良いと思う?」と聞かれたりもしました。

医者だって人間だし何か貢物をしておいたほうが精一杯お世話してくれるはず!お金を渡しておいたほうがより丁寧な手術をしてくれるはず!他のみんなが渡してるなら私も渡さなきゃ!

などと思っている人が多いのか、そういう認識が広まっているようで本当に不思議でなりません。

これは医者に対してだけでなく、入院した病棟や看護師に対しても同じですが、退院された患者様から謝礼を送って頂けたり、今からお世話になる病棟への貢物をしたりする方も時々いらっしゃいますが

多くの病院では、謝礼の受け取りを一切断っている所が多です。

結論から言うと、謝礼なんて全く必要ありません。

医療従事者は治療や入院生活のお世話が仕事であり、それでお給料を頂いています。患者様は治療費を支払っているわけですし、それ以上は必要ないのです。

医療従事者として、任せられた任務には全力で取り組みますし、少なくとも貢物の有無で手術の内容に差が出たり、看護内容が変わったりすることは全くありません。これは本当に断言できます。

時々、その病院の方針で患者様からのお心遣いは断らずに受け取る、というところも少数派ではありますが存在します。

それは、お心遣いの有無で優劣を決めるわけではなく、「どうしても差し上げたい」という患者様やご家族の気持ちを踏みにじらないようにする、という考えのもとになります。

例えて言えば、病棟の皆さんでどうぞーと、生クリームのケーキを40人分渡されたりする場合、それを受け取らないと突き返された患者様は40人分のケーキをどうやって処理するのか・・・というようなケースです。

私が務めていた病院では、それでも突き返すという方針でしたが、これが本当に正しかったのかはちょっと疑問だったりしますけどね。

しかし、それを受け取ったからと言って「●●さんはケーキくれたし、今後も精一杯お世話しなきゃ!」とか「●●さんからはお金を頂いたので、最優先で対応しなきゃ!」など

そういった心理的な影響は、1ミリたりともありませんし、あってはいけません。医者も看護師も、いつもどおり、精一杯お仕事をするだけです。

本当に、心からありがとうの気持ちでお心遣いを渡したいという気持ちもわからなくはありませんが

医療従事者としては、入院された患者様が元気な姿で退院されていくのを見送ることができればそれだけで充分なんです。

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