ハリー先生って誰?

      2012/10/30  コメント : 7 

入院施設のある病院には、それぞれの院によって呼び名は違うかもしれませんが、概ね必ず

ハリー先生

と 呼ばれる先生が存在します。

ハリー先生? 外人の先生??

もしくは

魔法使いの先生??

な・・・懐かしい・・・・

いや、そういう先生が「存在する」というと語弊があるかもしれませんね。

これは、いわゆる医療従事者同士の隠語のようなものでして

入院施設があり、ある程度規模の大きい総合病院などに就職した際、最初の頃に教わる「ハリーコール」というものがあります。

ハリーコール・・・「Hurry Call」 つまり、早く来てー!!

ということです。

これは、院内に流れる緊急コールのことで、何か不測な事態が起こった時、院内にいる全ての医者に向けての緊急要請の事を指します。

「ハリー先生、ハリー先生、●●(病棟)まで」

このような院内放送が流れたら、深夜・早朝に関わらず、手が開いていて動ける医者はその要請箇所へ駆けつけることになります。夜勤の休憩中や仮眠中なども同様です。麻酔科、内科、外科どんな医者も問わずです。

病院内における緊急事態の最たるものと言えば、予測できない急変した患者の心肺停止。CPA(cardio pulmonary arrest)と言われる状態で、すぐさま心配蘇生法(CPRと言われます)、つまり迅速な救命措置が必要になります。

1分1秒を争う事態になるので、できるだけ多くの医師の手が必要になり一斉放送をかけて、病院中にいる医者を集め、全力で蘇生をサポートするんですね。

施設によっては「ドクターコール」など、他の呼び名で院内院内アナウンスするところもあるみたいです。

なぜわざわざ分かりにくい言葉を使うの?と思われるかもしれませんが、実際に自分が入院していたとして、深夜に突然

「緊急事態発生!緊急事態発生!至急●●病棟まで!!」

的な アナウンスが急に流れたらめっちゃ焦りません??

火事か? 事故か? みたいな。

なので、わざと患者様に伝わりづらい言葉で伝えるのだと思います。。

というか、こういったハリーコールと呼ばれる要請は、滅多に遭遇するものじゃないんですよね。

私は今まで看護師として働いていたうちでは、3回ありました。突然要請されると、正直スタッフの私達もかなりビックリします。

ちなみに、ハリーコールは、先生だけが行けばよいかと言われればそういうわけではなく、手の空いている看護師も向かいます。特にCPRの機会が多く、介助に立ち会うことが多い外科のナースはこういう時にとても必要とされます。

初めてハリーコールに立ち会った時は、ただアタフタするだけで終わったという経験は、自分にとってかなり思い出深いものですが

やはり看護師として、いざという時に少しでも患者さんの蘇生に協力できるよう、しっかりと訓練をしておかなきゃな、なんて思うわけですよ。

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