急性アルコール中毒 忘年会に注意!
残すところ2012年もあとわずかになりましたが、12月と言えば忘年会シーズンですよね。
病院ではある患者さんの数が急激に増えます。
それは急性アルコール中毒の患者さんです。
東京消防庁の調べによりますと、急性アルコール中毒で救急搬送される患者さんは年間1万人近くおり、1年の中で12月が一番多いそうです。ちなみにその次に多いのが4月。
原因はもちろん明らかでして、忘年会や歓迎会など飲酒する機会が増える時期に比例して患者さんの数も増える、ということのようです。
また患者さんの中の45%を20代が占めており、男女比でいうと2:1らしい。(ウィキペディアより)
最悪の場合は亡くなってしまわれる方もいらっしゃるので、お酒の飲み過ぎは本当注意ですよね・・・。命をかけてお酒を飲むなど本末転倒ですよ。本当に気をつけましょうね。
急性アルコール中毒の治療は、主に輸液と利尿を施してエタノールを体外に排出させることが唯一の治療になります。
簡単に言えば、点滴をして尿でどんどんアルコールを排出する、ということですね。体の中にガンガン水分を入れてお酒を薄め、おしっことして出しちゃうということです。単純でしょ。
自分で動ける患者さんならともかく、そうでない人はトイレに行くのもままならない状態になるので、バルンカテーテルといわれるおしっこの管を入れたりすることもあります。
ちなみに私の経験上だと、急性アルコール中毒で救急車で病院に運ばれてきた患者様の場合、1日でも入院するということになるとバルンカテーテルを挿入されてしまうことがほとんどです。
若くて今までほとんど病院にお世話になるようなことが無かった健康体の方は、バルンカテーテルを挿入される機会なんてほとんど皆無といって良いほどですので
おしっこの管を入れられたなんて、人生初めて!!
・・・と、酔いが冷めた後にビックリされる方がほとんどです(笑)
今の時期、飲み会の機会が増えたという方も沢山いらっしゃると思うのですが、みなさんも可愛い看護師さんにおしっこの管を入れられたくなければ、お酒には充分ご注意下さいね~!